第1文型とは?使う動詞と例文集~第3文型との違いは?~

この記事では第1文型についてお話しします。

こんな方におすすめです。

  • 5文型を理解したい人
  • 5文型を教えたい人
  • 長文読解が苦手な人
目次

第1文型とは?

第一文型とは「主語」と「動詞」から成る5文型の中で一番シンプルな文型です。

文法書ではよくこのように説明されています。

S + V

SはVの状態である。

SとVは何かというと、

Subject 主語

Verbs 動詞

の頭文字です。

主に以下3つのパターンがあります。

①be動詞を用いた第1文型

be動詞は「~である」という意味の他に「いる、ある」という存在を表す意味もあります。

この存在の意味で使用するときは第1文型となります。

My father is in the living room.

私の父は居間にいる。

あと、以下は現在進行形なので、第1文型です。

My father is running.

私の父が走っている。

②There is/ are 構文

“There is/ are A” の文は「Aがある、いる」という意味で、Aが主語となる第1文型です。

“There”を「そこに」と訳さないように注意しましょう。

There is a dictionary on the table.

机の上に辞書がある。

③一般動詞を使った第1文型

The boy jumped.

その少年はジャンプした。

The boy jumped high.

その少年は高くジャンプした。

この文は”high”がついていますが第1文型です。

My mother gets up.

私の母は起きる。

“get up”は2語で「起きる」という意味で一つの動詞と捉えてVとしてあります。

ちなみに「私の母は起きる」だと意味が分からない文なので、

My mother gets up early.

と副詞の”early”をつけると、「私の母は早起きする。」という意味になります。

第1文型にはこのように副詞などの修飾語を伴うことが多いです。

下に例文がたくさんあるので、そこでチェックしてみてくださいね☆

第1文型に使う動詞

第一文型には自動詞と呼ばれる動詞を使います。

辞書で単語を引くと、”vi” と書いてあります。これが「自動詞」という意味です。

“vi”というのが”intransitive verbs”という「自動詞」の英語の頭文字なのです。

“vt”は「他動詞」という意味の”transitive verbs”の頭文字なので気をつけてください!

具体的にどんな単語があるかというと、

go, startなどおなじみのものからincrease, declineなども使われます。

第1文型に使う動詞は①存在を現す動詞②移動を現す動詞がある、という説明もありますが、

私たちはそれに限らないと考えています。

①存在系

be ある、いる

live 住む

stay 滞在する

exist 存在する

reside 居住する

dwell 居住する

②移動系

go 行く

come 来る

travel 旅行する、移動する

appear 現れる

arrive 到着する

rise 上がる

③その他

look 見る(~のように見えるという意味は第1文型ではない)

start 始まる

finish 終わる

increase 増える

continue 続く

last 続く、もつ

自動詞と他動詞については別の記事で詳しく書こうと思います。

第1文型の例文

第一文型はS+Vという5文型の中で一番シンプルな形の文型ですが、シンプルであるがゆえに修飾語を伴う場合が多いです。

具体的に言うと、

School starts.

学校が始まる。

これだけでは使わないので、

School starts in April in Japan.

日本では学校は4月に始まる。

という風に「日本では」「4月に」という修飾語を付け加えます。

My mother is in the kitchen.

母は台所にいます。

There is an apple on the table.

机の上に一つリンゴがある。

He is playing outside.

彼は外で遊んでいる。

The population of India increases every year.

インドの人口は毎年増えている。

They were looking for the dog.

彼らはその犬を探していた。

また、これから紹介するなが~い文も第1文型なんですよ!

A major obstacle to traveling to the moon remains.

月へ行くのに大きな障害が一つ残っている。

Cells and tissues easily die without oxygen and nutrients.

細胞と組織は酸素と栄養素がないと簡単に死ぬ。

Doctors dream of a day when organs such as hearts and kidneys can be made or grown rather than having to be obtained from organ donors.

心臓や腎臓などの臓器がドナーから提供されなくてはならないのではなく、作ったり培養できるようになる日が来るのを医者は夢見る。

上の3つの文は使われている単語や構文は難しいですが、色々修飾句を取り除くと「障害が残っている」「組織と細胞は死ぬ」「医者は夢見る」というシンプルな構造だということが分かります。

第1文型と第3文型の違い

第1文型と第3文型の一番大きな違いは、

第1文型には自動詞を使い、第3文型には他動詞を使う

ことです。

例えば

I like.

と言われてもは「私は好きです」だけで意味が分かりません。

I like cats.

私は猫が好きです。

“like”は”cats”など「何を」をつけないと意味をなさない他動詞なのです。

(”like”は自動詞の用法もあるのですが、ここでは他動詞として紹介させていただきました。)

A. I went to Australia last year.

 私は昨年オーストラリアに行った。

B. I visited Australia.

 私は昨年オーストラリアを訪れた。

上の2つの文の場合、Aは第1文型、Bは第3文型です。

“go”は「行く」という意味の自動詞で、”visit”は「~を訪れる」という意味の他動詞です。

同じような意味の文でも構造は違うのです。

これを知らないと”I visited to Australia last year.” という風に言ってしまうことがあります。

(実際にとても高い英語力のお持ちの方でもこう言われる方がいらっしゃいます)

まとめ

この記事では第1文型とは何か、使う動詞、例文、第3文型との違いを説明しました。

お役に立てれば光栄です。

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